こんにちは、広島県福山市 はなえみ歯科 副院長の平田まどかです。
父の日ということで、感謝の気持ちをこめて。。。
私の父も歯科医師をしています。
過疎化が著しく進み、コンビニもないような田舎の歯科医院で、30年以上歯科医療に携わっています。
義歯を得意とする父ですが、インプラントなどの治療も積極的に取り入れています。
私が歯科医師になってから言われた言葉があります。
「歯を削るということ。それは、〝時限爆弾のスイッチ〟を押しているようなものだ。」
治しているのに、時限爆弾❓💣
初めは意味が理解できませんでしたが、歯科医師になって10年以上。
その意味は深く理解できます。
父はずいぶん前から、校医をしている小学校へ 月に2回 のブラッシング指導に行っています。また、保護者や生徒への予防啓発活動、給食後に行うフッ素洗口の導入を行っています。
先生方も巻き込んで、かなり力をいれて子どもの虫歯予防に取り組んできました。
そんな継続が実を結び、県内でトップクラスの虫歯が少ない小学校として新聞にも取り上げられました。
先日、〝子どもの貧困などの家庭環境と虫歯の多さは比例している〟という記事をネットニュースで拝見しました。
父は、
「親の都合で、歯医者にどうしても通えない子どもがいる。虫歯になりやすい時期に学校と取り組むことで、子どもの生涯の健康を守るきっかけになる。」
と言っていました。
実際、中学一年生の虫歯の減少割合が全国1位の秋田県は、学校や地域でのフッ化物洗口事業、予防啓発活動などに力をいれているようです。
スウェーデンでも、国民が特に意識しなくても予防に取り組めるシステムができていました。
いつのまにか予防をしちゃってる。。。そんな環境ができれば、それが一番理想的なんだと思います。
日本では、歯磨き粉のフッ素濃度の上限が改定されました!知らない間に虫歯になりにくく!? なるかもしれませんね。
父は、「虫歯がなくなったら仕事がなくなって困るはずの歯医者が言ってることは信用できない」と言われたこともあったようです。
予防歯科というのは、なかなか理解されず、誤解を生むことも多いです。
しかし、父をはじめ、私が出会った歯科医師は、皆、患者さんの歯をなんとか残せないか、どうすれば虫歯にならないようにできるかと考えて努力している先生ばかりでした。
私が歯科医師になったのも父の影響です。
今日は、感謝のメールをしようかな。。。。。