2016年7月17日

スウェーデン マルメ大学研修

こんにちは、広島県福山市 はなえみ歯科 副院長の平田まどかです。

 

6月26日〜7月3日の間、院長と副院長でスウェーデンのマルメ大学へ研修へ行ってきました。

長期間のお休みをいただき、皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。

 

スウェーデンは国をあげて予防歯科に取り組んでいる予防歯科先進国で、国民の虫歯や歯周病が大幅に減少しています。

そんなスウェーデンも以前は虫歯や歯周病が溢れ、1日に何本も歯を抜いていたそうです。

現在では歯を失うことが減り、入れ歯を必要とする人が減ったことから、歯学部の学生が受けるカリキュラムから義歯(入れ歯)の授業をやめようという議論があったほどです。

日本では考えられません。

今回はそんなスウェーデンの仕組みと最先端の予防歯科の知識を学ぶため、みっちり研修を受けてきました😆

科学的エビデンスに基づいたワールドスタンダードな講義を受け持つ講師陣は世界的にご活躍されている教授や先生方です。

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30年前にスウェーデンへ移住した日本人の添乗員さんが、

「私はすべて自分の歯が残っているんですが、日本の同級生はほとんどみんな入れ歯になっていたんです。」

と話していました。同窓会のため日本へ帰国した際に友人の歯の状況を知り、驚いたそうです。

彼女は特別な何かをしたわけではなく、スウェーデンの予防システム通りに定期的に歯科受診をしていただけのようでした。

スウェーデンの歯科医療が「削って詰める」から「リスク評価・リスクコントロールと予防メインテナンス」へ大きく方針を転換したこと、伝統的にメインテナンスをうける習慣が根付いていることがその違いを生んだのではないでしょうか。

 

 

スウェーデンの公立歯科診療所を見学することもできました。歯科医師、歯科衛生士、その他のコメディカルスタッフがそれぞれの役割に誇りと責任を持ち、チームとして機能する仕組みが整えられていました。

それらは効率的かつ合理的で、医療を提供する診療所側も医療を受ける患者側も、治療するより予防メンテナンスで健康を維持する方が経済的メリットが得られるように保険制度が設計されていました。

様々な点で日本とスウェーデンとは異なりますが、良い点を取り入れ創意工夫していくことが必要です。

日吉歯科診療所・熊谷崇先生は、30年以上前から日本でスウェーデンと同等以上の成果を出し続けています。

私たちも患者さんの健康を守っていけるよう、これからも立ち止まることなく学び続けなければならないと思いました。

 

 

同じ志を持ち全国から集まった日本の歯科医師、歯科衛生士ともたくさんの素敵な出会いがありました。

システムを取り入れるだけではなく、最も大切なのは”真の患者利益とは何か”を追求するフィロソフィー(哲学)だと学んだ素晴らしい研修でした😊

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研修の最後に、ダン・エリクソン先生から修了証を頂きました❗️

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日本に戻ってから、研修で学んだことをスタッフ全員で共有するために、1日休診にしてミーティングを行いました。

明日からの診療に生かしていきたいと思います✨

 

”健康なお口から豊かな人生と花のような笑顔を”、スタッフと力を合わせて実現していきます。

はなえみ歯科を今後ともよろしくお願いいたします。